シネ☆MAD ※ネタバレ注意

ようやく8月31日分のタグ「アイドルマスター」を消化しました。
 
ここで8月30・31日と開催されていた「シネ☆MAD」について
個人的な感想をいつもより長めに書いてみます。ネタバレ注意!
 
第1弾
アイドルマスター】『手紙』 〜The last letter〜【シネ☆MAD】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4465817
17:21
OPに髪型を改変したアイドルたちが現れて、しっとりした雰囲気を醸し出しています。
ストーリーは宮沢賢治の「どんぐりと山猫」。主人公のやよいが山猫(真)から裁判の手伝いを頼まれ、紆余曲折を経てたどり着き、どんぐりたちの問題を解決してあげるという童話的なお話。
冒頭で手紙とともに現れる亜美真美のOPぶち壊しは良かったです。それでいいのかはおいといて。
道中の美樹、春香もそれぞれの個性が出ていて不思議な世界を盛り上げてました。
裁判のテンポも非常に良くて、4人の目まぐるしいやりとりの表現が小気味良いものでした。
大筋のストーリーをほとんど原典に帰することで、短い時間でまとまった話になり、しかもアイドルたちの個性もしっかりと出ていたのでとても楽しんで観ることができました。
EDも楽しさが溢れてました。
 
第2弾
アイドルマスター】雪の降る桜並木で【シネ☆MAD】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4466125
19:14
雪歩視点で進むストーリー。春香と共にアイドル活動を行い、その間に成長を描いています。OPのインパクトは抜群。
ストーリーは雪歩の春香への想いの移り変わりを独白のような形で綴っていきます。出会い、オフのお出かけ、ラストライブ前日、そしてラストライブ。
EDも2人のストーリーを踏襲してきっちりPVにしていて鳥肌モノです。ラストのおまけのおかげで、さらに上手くまとまっています。
1人称で進むお話なので、雪歩への感情移入が容易でとても読みやすかったです。
 
第3弾
アイドルマスターアイマス ALTERNATIVE【シネ☆MAD】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4466392
19:39
元ネタは「マブラヴ・オルタネイティヴ
冒頭にクリーチャーとの戦争を説明してOP。こちらもロボットモノのOPをしっかりと演出できていてカッコイイです。
ストーリーはクーデターの鎮圧に向かったアイドルたちが戦闘の中で仲間の死に直面して、挫けそうになるけれども明日を生きていくために再び立ち上がる的な流れ。
戦闘シーンの緊迫感やアクション、音の演出は凄かったです。
ラストは若干コメントが荒れ気味だったのが残念です。まあ、死んでしまったアイドルのファンにとっては辛い部分もあるとは思いますが。ちなみに私が予備知識として「グロい」と「鬱」という要素を知っていたので、もし、製作者が鬱展開(その後の燃える展開も)を視聴者に与えたかったのなら成功だと思います。
2つだけ提言させていただければ、「主人公が誰かわかりづらい」ことと「ストーリーの補完が難しい」ことでしょうか。
話の流れで半分くらい進むまで伊織が主人公だとわかりませんでした。その間に他のアイドルに感情移入してしまうと、死んでしまったときとかにショックを受けるのでは。あとは序盤でクリーチャーとの戦争を描いてるのに、すぐにクーデターに話を移してしまって、置いてけぼりにされた視聴者もいたのでは。なんてことを愚考しました。
まあ、こういうお話も悪くないと思います。全部が全部楽しいとか泣けるとかでは面白くないですからね。
 
第4弾
アイドルマスター】大乱闘 スマッシュアイドルズ【シネ☆MAD】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4477168
20:37
小鳥さんが発明したゲームキャラになって戦うゲーム。勝ち抜いた人には「Pになんでも言うこと聞かせる権利」が与えられます。
OPはそれぞれのキャラの紹介をきっちり行いつつ、見せ方も上手い。
まず、4人ずつ3戦やるんですが戦闘中の会話がカオス状態。4人のアイドルだけでなく、たまにスマブラのキャラも喋るので頭をフル回転させないとついていけません。さらにはコメントも…
勝ち上がった3人と決勝の小鳥さんでラストバトル。決着もドラマチックに決めてくれます。そして優勝者に褒美が与えられるところで最後のどんでん返しが…。EDも楽しい雰囲気のまま終わって始終、笑いが絶えない作品でした。
 
第5弾
アイドルマスター】帰る場所 -sky and you-【シネ☆MAD】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4477475
24:13
題材はエースコンバット。OPはそのAC5の曲を使って千早を効果的に印象付けています。
ストーリーは千早がパイロットとして軍に所属しているが、何らかの理由で左遷させられてしまう。そこで部下であるが、なかなかそのように接してくれない春香&整備士の男との交流を通じて、心の傷を癒していく。
演出に目立った技術はありませんが、千早への感情移入が行い易く、ストーリー展開は熱いです。EDも綺麗…だけど最後は何?
 
第6弾
アイドルマスター】機動警察アイドレイバー【シネ☆MAD】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4477734
20:00
プロローグ〜OPが元ネタ「機動警察パトレイバー」と同じで、この時点で心をがっちり掴まれてしまった人も多いでしょう。私も同じです。
ストーリーはアイドルのプロモーション活動として、春香がパトレイバー小隊に入隊し、事件を解決するというもの。パトレイバー組の性格や口調がとても”らしく”て懐かしさでいっぱいでした。脳内フルボイスとは良く言ったものです。
クライマックスの戦闘シーンの音楽面での演出は素晴らしいですね。元のパトレイバーの音楽ですが、あれは盛り上がる。EDのキャストは豪華でしたね。なんか出てない人が半分以上いた気がしましたが。
1つだけ疑問に思ったのが途中の765プロのシーン。あれはアイドルの登場水増しなのでしょうか?あのシーンの必要性を感じられなかったのが残念です。
 
第7弾
アイドルマスター】Real Life Real Heart【シネ☆MAD】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4478038
17:50
2周しないとわかりませんが、OPにも伏線あり。素晴らしい出来です。
ストーリーはアイドルとして売れようとするやよいと、そのプロデューサーの物語。前任者によってやよいは売れるためのテクニックを学んでいて、子供とは思えないような計算高さが、普段アイマスをプレイしている人やニコマスを見ている人には新鮮であるとともに、そのギャップにショックを受けることと思います。(私も若干受けました)
そんな中、ストーカーのようなファンに狙われ、襲われてしまうやよい。すんでのところでプロデューサが助けるが、重傷を負って入院します。そして、助けられたことでプロデューサーを頼っていいことを学び、今後は二人三脚でアイドルを目指していくという物語です。
序盤のもやもやした気持ちを最後に爽やかにするギャップが人を感動させる、まさに王道ストーリーでそれを綺麗に魅せる脚本家の妙が光る作品だと思いました。
 
最後にこの企画を運営した方々、参加された方々に感謝の言葉を贈ります。楽しい時間をどうもありがとうございました。
 
PS:24時間愛m@sTVのときも思ったことなんですが…
こういう企画によって架空戦記やノベマスに興味を持つ人は増えると思うんですけれども、そもそもの敷居の高さを
低くできないものでしょうか。
たとえば、こういう企画モノで注目を集めたすぐ後に、現在連載中の架空戦記モノの「これまでを振り返る総集編」みたいなのを出せば、一気に視聴者を集めるチャンスだと思うんですけれども…。(忙しくて無理かな)