じっくり語り語られてみよう エントリーNo.13

(ノД`) 
 (゚Д゚) !?
(ノД`) じっくり騙り騙られてみよう企画です
 騙りイクナイ! ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)`ν゜)・;'. ですよねー
 
(カズマさん、勝手に借りてすいません。いつも楽しく読ませてもらってます。)
 
 
イベント 『じっくり語り語られてみよう』 に参加し,作品について語っています.
作品へのネガティブな表記・ネタばれを含む場合がありますが,イベントの趣旨に乗った上での記述とご理解ください.
他の方の語り記事一覧 → 『No.13: ”咎 〜イバラヒメノ ツミ〜” PV 【伊織ソロ】
 
アイドルマスター】 ”咎 〜イバラヒメノ ツミ〜” PV 【伊織ソロ】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1971361
2:27 えびP
 
『注意!!!』 
完全に自分ワールド全開で語ってしまいました。
あまり鵜呑みにはしないでくださいませ。
 
 
まず、語る側である私の事前情報を。
1:アイマスの遍歴は↓をご参照ください。
 
マイリストから見るアイマスにハマっていく過程
http://d.hatena.ne.jp/sabushin/20081011/1223715653
 
2:「伊織」に関する知識はニコマスのみ。
コミュをほとんど知らないため、原作設定と二次的要素を
混同している可能性があります。
3:「えびP」に関する知識は最近の2作品。
この作品も今回、初めて視聴しました。
4:この楽曲が使用されているPCゲーム「咎〜ケガレタシズク〜」を
やったことはありません。
このような人間が語ります。参考にする・しないはおまかせします。
 
続いて、語られる側のえびPによる【語り視点の注文】を確認。
1:なぜ「伊織でこの作品」なのか?
必ず「月」と「闇」のキーワードを含めて回答。
2:この作品に感じた世界観は?
 
 
初めに目を引くのが「作者コメント」
赤字で句読点がなく、羅列されただけに見える文章。一体、誰の言葉なのか?
動画を視聴し始めると、普段見慣れたアイマスの雰囲気とは違う。
夜の街に大きな満月、館の上には黒い獣たち。
伊織はステージで踊る。アップの顔はどこか冴えない。
歌詞を要約すると、
夜の闇によって心の闇が増幅し、「あなた」に対する
狂おしいほどの愛情が溢れて止められない。
 
第1印象はこれくらい。
さらに、何度か視聴を繰り返す。
 
・作者コメントと歌詞に同じ部分があった
「ワタシノナカノ キョウキガ(中略)ユックリ メザメハジメル」
映像上は(中略)部分が一瞬で何もわからなかった。
しかし、「メザメハジメル」の後に「絶叫する誰かの顔」が
映っていることに気づく。
これは誰か?
 
・「作者コメント」の(中略)部分を読み解く
『警告する』
誰が誰に対して「警告」しているのか?
 
『恋愛は嘘っぱちの永久機関
恋愛を否定している。
 
『貴方の背後の存在鏡の欠片に涙を愛の呪文をささやきつづけてほしい』
「貴方」と「貴方の背後の存在」という2人が確認できる。
また「貴方」に対し、「愛の呪文をささやきつづけてほしい」という
願いを持っている。
 
『死ね』
これは明確に誰かが誰かに対して抱く感情。しかも、(中略)部分で一際強い。
この対象は「貴方」とは違う存在だと思う。
 
『私とあの人絶望の終わった嫉妬』
この「あの人」は「貴方」だと思う。
「私」と「貴方」、そして「私」から『死ね』と言われた者の3人が見えた。
では、上の「絶叫する誰か」は「私」の中の狂気が目覚めた結果ではないか。
つまり、『警告する』は「私」から「死ね」の対象へ。(もしくは「貴方」か)
 
・タイトル「咎〜イバラヒメノツミ〜」について
「いばら姫」のお話はディズニーの「眠れる森の美女」と思っていたが、
今回調べてみたところ、
http://enkan.fc2web.com/minwa/sleeping/00.html
 
どうやら「いばら姫」はグリム童話で、「眠れる森の美女」のペロー童話とは
違っていたようだ。
では、タイトルにある「いばら姫」が犯した罪とは何か?
それは出会って間もない「王子」を好きになったこと。運命を狂わせた存在。
それに対し、恋愛を否定し嫉妬する者が「罪」と思ったのではないか。
 
・えびPが示した「月」と「闇」のキーワードについて
これはおそらくこの作品を読み解く上でのヒントなのだろう。
「闇」については第1印象のまま、心の「闇」ということにする。
これは今までに出てきた「私」の心の闇。
そして、「月」。
映像で「月」と「ミラーボール」を重ねている。「月」は1人では輝けない。
「ミラーボール」に照らされるのは伊織。ステージを演出するのはプロデューサー。
つまり、伊織を輝かせているのはプロデューサーである。
また、「月」は黒い獣たちの存在を認識させ、
夜の闇と一体となることを良しとしない。
「黒い獣たち」は「私」であり、「月」は「貴方」か?
とすれば、最後に「月」が落ちたとき、「私」は存在し得るのか?
 
 
ここまでの断片的な部分を再検討しつつ、動画を歌詞に沿って観返してみる。
 
イントロ〜Aメロ1
夜の闇が迫り、「私」の心もその闇に犯されていく。
屋根の上には7匹の黒い獣。月に照らし出されている。
 
Aメロ2
「動き始める時」は「いばら姫」における王子の登場だろう。
迫り来る「嵐」は「王子」。
「終わりが近づく」とは眠りから目覚めること。
つまり、アップの伊織と対話する者は「私」で、そこへ王子がやって来る。
2人の時間が終わりを迎える。
 
Bメロ1
ステージで踊る伊織。プロデューサーによって光り輝く伊織。
伊織の顔が近づいて「キョウキガメザメ」絶叫する「私」
その後厳しい表情で離れていく伊織。
「私」の元から去っていく。
 
Bメロ2
「あなた」に出会って伊織は変わった。プロデューサーが伊織を変えた。
柔らかい表情も出せるようになった。
彼女の運命も変わるだろう。そして「私」の運命も狂う。
 
ここで「作者コメント」の部分が流れる。「私」から伊織への警告だろう。
 
サビ
左上の伊織の表情は冴えない。そこへダンスを踊る伊織が近づく。
顔同士が被った瞬間、ノイズが走る。
楽しそうに微笑む伊織は一瞬。
黒い獣が増えた。ゆっくり振り返る伊織。
しかし、それまでのダンスシーンとは異なり、口が動かない。
「貴方」さえいれば世界なんかいらない。
つまり、伊織が手に入れたプロデューサーとの世界を破壊するため、
「私」は「伊織」と入れ替わった。
「月」が落ち、もう誰も「私」の欲望を止められない。
 
まとめると、
「私」と「伊織(いばら姫)」の2人だけの世界だったところに
外から「プロデューサー(王子)」がやってきて伊織を連れ出してしまう。
それに嫉妬した「私」が「伊織」を取り戻すため、彼女が新しく得た世界を
破壊するために彼女の体を乗っ取った。ここまでが動画上の流れ。
「黒い獣たち」が「私」の心の闇で、夜の闇が近づくと共に狂いそうになるが、
「月」である伊織によって夜の闇から守られていた。
しかし、プロデューサーによって輝かされる伊織が「私」を
照らしてくれなくなったため、闇が増幅し、狂気が目覚めてしまった。
 
 
最後に、なぜ「伊織でこの作品」なのか?
ここまで来て「私」の存在が何かわかった。うさちゃんである。
2人だけの時間を共有していた伊織とうさちゃん。
「いばら姫」の如く、閉ざしていた2人だけの世界。
しかし、そこへのほほんとやってきて事も無げに連れ出していくプロデューサー。
「月」である伊織に照らされなければ、うさちゃんは存在できない。
うさちゃんの心の「闇」が増幅し、「糸巻きから入っていた毒」が伊織を支配する。
”すべて奪ってしまえるなら世界の終わりも怖くない”
 
 
書いてみての感想をちょっとだけ。
やはりゲームをやっていないことによる認識不足は大きいと感じました。
伊織がお嬢様ということくらいしか知らなかったので、水瀬家との確執も
なぜ彼女がアイドルを目指したのかもわからないままに書いてしまいました。
作者コメントの読み解きも中途半端だし、まだまだ改善の余地がありますが、
今はこれが精一杯(C)ルパン三世