苦悩は続くよどこまでも

2009上半期ニコマス20選:その6
 
tlop

 
2009上半期で一番悩んだ作品です。
架空-tailの頃に1度見てるので、前半部分のインパクトは
かなり薄れて伝わってました。
たぶん、だからこそラストを差し替えたんだろうな、と思いました。
確かに衝撃的だけど、自分にとっては逆にあまりにも非現実的で、
真剣に受け取れませんでした。最後にフィクションって出ることもあり。
SSとは、また違った展開になっているのも、動画の流れとしては自然かなと。
 
でも、その後tlopのブログでの解説や見る専ブログの感想を見ていく中で、
見方が変わっていきました。
 
SSに登場する伊織と口論した少女は、現実に存在しているということ。
伊織もすんでのところで道を外さないものの、その一端に片足を踏み出してます。
そして、この動画はそこからのifストーリーになってて、
ラストに繋がってるんですけども。
この動画はニコマスという夢の時間を楽しむ人たちに、
現実社会を覗かせてしまう「真実の鏡」なのかなと思いました。
 
現実に存在するアイドルに、アイマスキャラを近づけていくことで、
社会問題に対する怒りを視聴者に与えたわけですが、
その怒りがtlop自身に向かってしまったことが、残念ですね。
 
 
元々は「紳士協定違反」か「R-18」で除外を提案したんですが、
(映像自体は全体的に抽象的なものの、卑猥な言葉を被せたことが効果的)
ゲームでR-18なら「CER/O-Z」というところに落ち着きました。
でも、今でもその判断が良かったのかは、悩むことがあります。
たぶん除外しなかったとしても、悩んでいたんだと思います。
この動画に限らず、除外した動画に関して、悩むことは多いです。
除外理由も確固たるものは無くてあいまいですし、
人の意思が介在した時点で、それは公平じゃないとか、
だからといって、アイ/マス楽曲だけを使用してて、
アイ/マスキャラがメインに立ってないのはちょっと…とか、
週マスも1つのエンタメ動画にすぎないとか、
ボカランでのこともあるし除外は慎重に考えないと、とか、
こんなことを考えてるとあっという間に1週間がすぎて、
また次の判断を迫られるわけで。
ループするしかないんですけども、つい考えてしまいます。